人生を変える幸せの腰痛学校
心をワクワクさせるとカラダの痛みは消える
伊藤かよこ(著)
(最終更新日:2016/12/11)
これが、僕の一番伝えたいことです。
本書は「腰痛にまつわる物語」としての「小説」になっているんですが、非常にたくさんのキーワードを散りばめつつも、純粋に小説として楽しむことができる作品になっています。
以下に、僕が気になったキーワードを挙げてみますが、何か一つでもピンときた方は、ぜひ読んでみてほしいなと思います。
いかがでしょうか?
自分自身のあたまの中を整理する目的もあって列挙してみましたが、これを見るだけでもなんだか充実感ありませんか?
…僕だけ、でしょうか??笑
本書は、これだけの数のキーワードを散りばめつつも違和感なく、むしろ、折々でカラダの熱をじんわりと感じられ、心とからだが溶け合うような瞬間を味わえる作品になっています。
本書全体を脈々と流れる雰囲気を極力損なわないためにも、
小説を味わうために読む
というスタンスをぜひとも堅持してほしいなと思うのですが、特に「医療関係者」や「腰痛持ち」のかたなど、「そうはいっても、どんな理論的背景があるの?」と、どうしても気になってしまうかたもいることと思います。
その場合はぜひ、「あとがき」と「解説」を立ち読みしてみてください。
大きな書店であれば平積みされているところも多いと思いますので。
納得・安心でき、「これだったら読んでみようかな」と、感じられると思います。
この小説には、
「厳しいけど、あたたかい」
「めんどくさいけど、根気づよい」
そんな医療職者と患者、両者の姿が描かれています。
「腰痛」、あるいはなんらかの「心身のトラブル」を通してのコミュニケーションを重ねていく必要がある場合、両者(もしくは関わるひと各々)が本書を読むことは、コミュニケーションのなかで大切にしたい価値観や雰囲気といったものを共有する大きな助けになると思います。
この物語を柱として関係性を育んでいける、そんな一冊になっています。
たとえば、「『好きな映画』が同じ人」と出逢った時のように、そのタイトルを伝えあうだけで安心でき、親近感が湧くような、そんな共通言語としての「人生を変える幸せの腰痛学校」に、育っていくといいなと思います。
一人でも多くの方に、この “小説” が届きますように