人生を変える幸せの腰痛学校

心をワクワクさせるとカラダの痛みは消える

伊藤かよこ(著)

(最終更新日:2016/12/11)



小説を味わうために読んでほしい

 

これが、僕の一番伝えたいことです。

 

 

 

本書は「腰痛にまつわる物語」としての「小説」になっているんですが、非常にたくさんのキーワードを散りばめつつも、純粋に小説として楽しむことができる作品になっています。

 

 

以下に、僕が気になったキーワードを挙げてみますが、何か一つでもピンときた方は、ぜひ読んでみてほしいなと思います。

 

  • 認知行動療法
     
  • グループ療法
     
  • EBM(Evidence-Based Medicine)
     
  • 腰痛診療ガイドライン
     
  • 生物・心理・社会的疼痛症候群
     
  • 疾病逃避
     
  • 脊柱管狭窄症
     
  • 腰椎分離症
     
  • 椎間板ヘルニア
     
  • ギックリ腰
     
  • 仙腸関節
     
  • ペインマトリックス
     
  • いい気分・楽しい
     
  • 治癒力
     
  • 脳の報酬系
     
  • 最初の一歩
     
  • 普通の腰
     
  • 国際腰椎学会
     
  • 炎症説
     
  • 認知のゆがみ
     
  • 一病多因
     
  • 自己限定性疾患
     
  • 基準
     
  • 左右対称・非対称
     
  • 原因探し
     
  • コクラン共同計画
     
  • システマティック・レビュー
     
  • 瞑想
     
  • 思考のおしゃべり
     
  • リテラシー
     
  • 科学的根拠・エビデンス
     
  • 信頼性
     
  • 小宇宙・大宇宙
     
  • 相似性
     
  • 都会の夜空
     
  • 脳の暴走・脳のパニック
     
  • 五感・体性感覚
     
  • 意識・無意識
     
  • 集中・注意・拡散
     
  • 学習性無気力
     
  • 痛みの観察者
     
  • 免疫
     
  • アレルギー
     
  • 扁桃体
     
  • 選択・決断・行動
     
  • 自信
     
  • 瞬間の積み重ね
     
  • ハイパワーポーズ
     
  • からだから心へのスイッチ
     
  • プラシーボ効果
     
  • 観察者バイアス
     
  • ホーソン効果
     
  • ノーシーボ効果
     
  • 思い・考え・信念・真実
     
  • ダメ出し・悪いところ探し
     
  • β- エンドルフィン
     
  • アファメーション
     
  • ヨイ出し
     
  • タッピング
     
  • 難治性疼痛
     
  • 正解病
     
  • 全人的医療・ホリスティック医療
     
  • 公表バイアス
     
  • 正しい答え
     
  • アドラー心理学
     
  • 目的論
     
  • 認知論
     
  • 自己決定性
     
  • 全体論
     
  • 共同体感覚
     
  • 勇気づけ
     
  • 幸せ・幸福
     
  • 心身相関
     
  • 対話
     
  • 物語
     
  • ADAPTプログラム
     
  • 生物学的(物理的・構造的)損傷
     
  • 心理社会的因子
     
  • 腰痛概念の劇的な転換
     
  • 側坐核
     
  • DLPFC(背外側面前頭前野)
     
  • 海馬
     
  • 読書療法

 

 

いかがでしょうか?

 

 

自分自身のあたまの中を整理する目的もあって列挙してみましたが、これを見るだけでもなんだか充実感ありませんか?

 

 

…僕だけ、でしょうか??笑

 

 

 

本書は、これだけの数のキーワードを散りばめつつも違和感なく、むしろ、折々でカラダの熱をじんわりと感じられ、心とからだが溶け合うような瞬間を味わえる作品になっています。

 

 

 

 

本書全体を脈々と流れる雰囲気を極力損なわないためにも、

 

 

小説を味わうために読む

 

 

というスタンスをぜひとも堅持してほしいなと思うのですが、特に「医療関係者」や「腰痛持ち」のかたなど、「そうはいっても、どんな理論的背景があるの?」と、どうしても気になってしまうかたもいることと思います。

 

 

その場合はぜひ、「あとがき」と「解説」を立ち読みしてみてください。

 

 

大きな書店であれば平積みされているところも多いと思いますので。

 

 

納得・安心でき、「これだったら読んでみようかな」と、感じられると思います。

 

 

 

 

 

この物語を柱として関係性を育んでいける、そんな一冊

 

 

  

この小説には、

 

 

「厳しいけど、あたたかい」

 

 

「めんどくさいけど、根気づよい」

 

 

そんな医療職者と患者、両者の姿が描かれています。

 

 

 

「腰痛」、あるいはなんらかの「心身のトラブル」を通してのコミュニケーションを重ねていく必要がある場合、両者(もしくは関わるひと各々)が本書を読むことは、コミュニケーションのなかで大切にしたい価値観や雰囲気といったものを共有する大きな助けになると思います。

 

 

 

この物語を柱として関係性を育んでいける、そんな一冊になっています。

 

 

 

たとえば、「『好きな映画』が同じ人」と出逢った時のように、そのタイトルを伝えあうだけで安心でき、親近感が湧くような、そんな共通言語としての「人生を変える幸せの腰痛学校」に、育っていくといいなと思います。

 

 

 

一人でも多くの方に、この “小説” が届きますように照れ